なな

なな
I
なな
(連語)
〔上代東国方言。 上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」の重複したもの〕
…ないで。 …ずに。

「梓弓(アズサユミ)末に玉巻きかくすすそ寝~なりにし奥をかぬかぬ/万葉 3487」「我が門(カド)の片山椿まこと汝(ナレ)我が手触れ~地(ツチ)に落ちもかも/万葉 4418」

〔上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の終止形の重複したもの, 上代における打ち消しの助動詞「ぬ」の未然形「な」に助詞「に」の付いたものなどの説もある〕
II
なな
(連語)
〔上代語。 完了の助動詞「ぬ」の未然形「な」に希望の終助詞「な」の付いたもの〕
話し手のひたすらな希望や決意を表す。 …してしまいたいな。 …してしまおうよ。

「君に寄り~言痛(コチタ)くありとも/万葉 114」

III
なな【七】
(1)しち。 ななつ。 数を数えるときに使う。

「いつ, む, ~, や」

(2)しち。 名詞の上に付けて, 複合語を作る。

「~度(タビ)」「~転び八起き」「~不思議」「~草」

~の賢(サカ)しき人
「竹林の七賢(シチケン)」に同じ。

「古の~たちも欲りせしものは酒にしあるらし/万葉 340」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

Игры ⚽ Поможем написать курсовую

Share the article and excerpts

Direct link
Do a right-click on the link above
and select “Copy Link”